入浴時に石けん類の使用頻度が少ない子たちはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症する子が多い~エコチル調査より~
■ ポイント
富山大学附属病院小児科の加藤泰輔 診療助手らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の参加者を対象に、入浴時の石けん類使用頻度とアレルギー疾患の発症の関連を調べました。 その結果、1歳半の頃に入浴時に石けん類を毎回使用するお子さんと比較して、より使用頻度が少ないお子さんでは、3歳の時にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーと診断されている子が多いという関連が明らかになりました。
- この研究成果は小児アレルギー研究の専門誌「Pediatric Allergy and Immunology」に2023年4月17日に掲載されました。
- https://doi.org/10.1111/pai.13949
本研究は環境省の子どもの健康と環境に関する全国調査に係る予算を使用し行いました。論文に示した見解は著者自らのものであり、環境省の見解ではありません。
また、全ての著者において本研究発表に関する開示すべき利益相反関係にある企業などはありません。
研究内容の詳細
入浴時に石けん類の使用頻度が少ない子たちはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症する子が多い~エコチル調査より~ [PDF, 616KB]
【論文詳細】
論文名:
Association of soap use when bathing 18-month-old infants with the prevalence of allergic diseases at age 3?years: The Japan Environment and Children’s Study
著者:
- 加藤 泰輔1
- 足立 雄一1※
- ??田 暁子2
- 松村 健太2
- 村上 将啓1
- 清水 宗之1
- 和田 拓也1
- 岡部 永生3
- 橋本 浩一3
- 細矢 光亮3
- 稲寺 秀邦2
- JECS グループ4
1 富山大学医学部小児科学講座
2 富山大学医学部公衆衛生学
3 福島県立医科大学医学部小児科学講座
4 エコチル調査コアセンター長、エコチル調査メディカルサポートセンター代表、エコチル調査各ユニットセンター長
※現所属:日本赤十字社 富山赤十字病院 小児アレルギーセンター
掲載誌:
Pediatric Allergy and Immunology(2023年4月17日オンライン掲載)
DOI
https://doi.org/10.1111/pai.13949
お問い合わせ先
富山大学附属病院小児科 診療助手 加藤 泰輔
- TEL: 076-434-2315(富大附属病院代表)
- Email:
- ウェブサイト:http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/