YKK AP株式会社との共同研究講座設置に係る共同記者会見を開催
2025年7月28日(月)に富山大学足球彩票において、YKK AP株式会社との共同研究講座設置に係る共同記者会見を開催しました。
本学からは齋藤学長、會澤産学連携(理工学系)担当理事、柴柳先進軽金属材料国際研究機構副機構長 兼 先進アルミニウム国際研究センター長が、YKK AP株式会社からは阿部取締役副社長、吉野専務執行役員技術研究本部長、荒城技術研究本部材料?製法技術グループ金属材料?製法技術チーム長が出席しました。
今回の共同研究講座設置は、本学が有するアルミニウム分野における基盤的知見と、YKK AP株式会社が有する先進的な製造技術を融合することで、単独では達成困難な課題に対して協働で挑む体制を整備したことを意味します。この連携により、両者の強みを活かした新たな価値の創出を図り、脱炭素社会の実現に向けた基盤整備を進めるとともに、社会的ニーズに応える研究成果の迅速な具現化を目指すものです。
記者会見の冒頭、齋藤学長から挨拶があり、「今回の共同研究講座の設置は、本学やYKK AP株式会社に留まらず、富山県、さらには日本全体に対しても、広範な経済的波及効果をもたらすものである。アルミニウムのリサイクル技術の確立により、新たな資源循環の仕組みが形成され、高強度かつ高付加価値を備えたリサイクルアルミ製品の創出が期待される。これらの製品は、国際市場における競争力を高める突破口となり得るものであり、富山発のリサイクルアルミ製品が世界に広く輸出されることを目指している。」と述べました。
続いて阿部副社長から「当社は富山県を技術の拠点とし、住宅やビル向けの窓?ドアをはじめ、カーポートやフェンスなどのアルミ製品に加え、今後の自動車や家電などの産業用形材への展開を見据え、アルミニウムの特性を活かした製品開発を行っている。環境への責任を果たすべく、リサイクルアルミを含む技術開発にも注力しており、地球環境に配慮した製品づくりを推進している。資源の乏しい日本において、サーキュラーエコノミーを軸とした技術力は重要であり、富山大学と連携し、これまでにないアルミの用途開発にも取り組んでいきたい。」と述べられました。
挨拶の後、柴柳先進軽金属材料国際研究機構 副機構長 兼 先進アルミニウム国際研究センター長から、共同研究講座の概要及び取組内容の詳細について説明を行いました。